こんにちは!「本物とはデザイン×使いやすさ」あなたにとっての本物の庭・エクステリアを創造する ジーアート です!
本日は、コンクリート強度についてお話したいと思います。
コンクリートはどのようにして硬化していくのか?硬化中に雨が降ったらどうなのか?
普通に考えたら、乾いたら固くなって、雨が降ったら遅くなったり、あまり良い事ではないのでは?
と思われる方も多いのではないかと思います。
結論を先に言います。
コンクリートは、乾いたから固くなるのではなく、水とセメントの化学反応で固くなります。
ですので、さわって形が変わらないまで固まってしまえば、雨は降っても問題ありません。
それではもう少し詳しくお伝えしていきますね。
ここで、まずはコンクリートは何を混ぜて作られるのでしょうか?
それをお話しいたします。
【コンクリートとは?】
コンクリートの材料は、
1.セメント
2.砂
3.ジャリ
4.水
を混ぜて固まらせたものです。
似たもので、モルタルがありますが、
それは、
1.セメント
2.砂
3.水
の3つを混ぜたものです。(ジャリが入っていません)
例えば、境界塀などに使われるコンクリートブロックを積むときに、目地にモルタルを使用します。
セメントと水だけだと、セメントペーストになります。
固まった時の強度は、コンクリート > モルタル > モルタルペースト となります。
コンクリートが一番強度が高いものとなります。
また、外構・エクステリアで使われるセメントとは、一般的にポルトランドセメントがほとんどです。
【コンクリートの固まり方】
コンクリートが固まるのは、セメントを構成する「化合物」が、水と反応して新しい化合物になるからです。
セメントとは、石灰石(炭酸カルシウム)を高温で焼成して作られる「水に対して化学反応性のある粉」です。
(ですので、セメントとという言葉は外構・エクステリアに関してのみ使われている言葉ではありません。)
このセメントと水の反応のことを「水和反応(すいわはんのう)」と呼び、
新しい化合物のことを「水和物」と呼びます。
そして、水和反応をするときに熱を発します。これを「水和熱」と呼びます。
また、セメントが5~6時間たつにつれ、だんだん固くなって、形が変えられなくなるまでを「凝結」と呼び、かたまりが更に固いかたまりになることを「硬化」と呼びます。
コンクリートは水和反応が続く限り、時間経過によって固くなりますが、その固さの程度を「強度」と呼びます。
最終強度を100%とした場合、セメントと砂とジャリと水を練り混ぜてから、大体28日で強度が最終強度の80%くらいになります。
この28日後の強度がコンクリートの強度の目安になります。(車が乗れる強度はもっと早くに達します!)
エクステリア・外構では、条件にもよりますが、土間コンクリートを打設した後、
車が乗るまで3~10日間程度の養生期間が必要となります。
そのくらいの養生期間で、車が乗るために必要な強度は確保できるようになります。
また、その期間は気温によって大きく変わってきます。気温が低いと硬化する速さが遅くなります。
生活の場ですので、長い養生期間を取るのが難しい場合もありますが、できる限り十分な養生期間を取ることが望ましいですね。
【雨とコンクリート強度の関係】
ここで雨とコンクリート強度の関係について考えてみましょう。
雨が降ったらコンクリート強度が出るのに遅くなるのでは?と思われていた方もおられると思います。
実は、コンクリート打設後には雨が降った方が良いという説が一般的です。
コンクリート硬化時に熱が発生しそれを抑えるため。
乾燥してコンクリート内部の水分がなくなることを防止するため。
急激に乾燥するとひび割れが発生するからそれを抑えるため。
その他いろいろな理由・説があります。
ですので、コンクリートが凝結した後、つまり形が変わらない程度に固まった後の雨は問題ありません。
一番問題なのは、表面を仕上げているときの雨です。見た目が悪くなってしまうからです。
わからないことは不安になるのではなく、納得するまで質問していただければと思います!
エクステリア・外構では専門的な知識が必要なことも多々あります。
ご質問があればしっかりとお答えします。
知っていることはもちろんのこと、知らなかったことでもお調べしてお伝えします。
ここまでお読みいただきましてありがとうございます!