こんにちは!「本物とはデザイン×使いやすさ」本物の庭・エクステリアを創造する ジーアート です!
本日のテーマは、植栽物の基本的なメンテナンス法です。
エクステリア・外構に癒しを与えてくれるのは樹木などの植栽物です。
外構工事の最後に樹木や植栽が入ると、雰囲気がぐっと良くなりますよね!
今回は、植栽物のメンテナンス法についてご紹介させていただきます。
潅水(かんすい)・水やり
樹木を植え付け後のメンテナンスで大切なのが、潅水・水やりです。
良質な材料を使って、適切に植え込みがなされていた場合でも、
引き渡し後、潅水不足、過剰などが原因となって、樹木が枯れてしまう場合も多くあります。
そうなってしまってはとても残念ですよね。
ですので、樹木によって違いますが、ここでは潅水の目安をお伝えいたします。
3月下旬 ~ 4月 : 週1~2回、朝または夕1回、晴天・乾燥が続けば週3~4回
5月 ~ 6月 : 週3~4回、朝または夕1回、晴天が続けば毎日
7月 ~ 9月 : 毎日、 朝または夕1~2回、雨の日は除く
10月 ~ 11月 : 週3~4回、朝または夕1回、晴天が続けば毎日
11月 ~ 3月下旬: 週1~2回、朝または夕1回
※植え付け後、1年くらいの潅水回数(特に最初の2~3か月と、夏場の7~9月は確実におこなってください)
さらに単純化すると、
春は、一日おき
夏は、毎日
秋は、一日おき
冬は、週1~2回
目安になりますが、このようなペースでの潅水が必要です。
こう見てくると、散水栓や立水栓の位置も大事ですね。
しっかり確認しておきましょう!
樹木の基本的な整枝・剪定
樹木は生き物ですから、大きくなっていきます。
剪定が確実に必要になります。
最近は自然樹形の樹木を植えることが多いので、毎年の剪定でなはくて、2~3年おきに「枝抜き」を中心とした剪定が増えています。
大きくなってから業者に依頼するという事もできますが、自分でより積極的にかかわってもらうことが樹木のメンテナンスがスムーズにいく最良の方法といえます。
剪定の時期としては、一般的に、休眠期(11月~2月)の冬季剪定を中心にして、必要であれば、夏季(6~8月)や花の咲いた後なども切り戻しや弱剪定もおススメしています。
植物の病気と害虫
樹木を選ぶ際、頻繁にリクエストされるのが、虫が付きにくい樹木、病気になりにくい樹木にして欲しいというご希望です。
そういった樹木があればよいのですが、一般的な樹木には多かれ少なかれ病害虫は発生してしまうという認識が必要です。
ですので、お家に樹木を植える時は薬剤散布のやりかたも教わっておくと良いですね。
実際にやり方を見ていないと、どんな風にやればよいのかイメージが付きにくいですよね。
事前にしっかりと教えてもらっておきましょう!
■どのタイプの薬剤を使ったらよい?
まず、病気に対しては殺菌剤、害虫に対しては殺虫剤を使用しましょう!
①お手軽なスプレー式や粒剤、粉剤を使う
②広範囲の被害の場合、噴霧器による乳剤や水和剤タイプがおススメです。
乳剤や水和剤は、少量の薬剤で大量の薬液が作ることができるのが特徴です。
注意点は、水で薄めた薬液は、保存に向かないので、その都度薄める必要があります。
また、適切な濃さに薄めることが重要です。
※必要に応じて、薬剤が雨などで流れにくくなる展着剤の併用も考慮してください。
庭の樹木は数メートルなことが多いので、②の噴霧器の使用がよいですね。
■薬剤散布について
次に、薬剤散布についてお話いたします。
薬剤散布するには、次のような注意が必要です。
●散布前
・使用濃度は用量に従って、正しく作ること
・高い樹木や大量に散布する時は、マスク、防護メガネ、ゴム手袋、長袖の服、長靴等を着用して、皮膚の露出部分を少なくすること
・室内での散布は行わないこと
・体調のすぐれないときは中止すること
・薬剤の散布を、周辺にお知らせすること
・使用器具を事前に点検しておくこと
●散布時
・日中の高温時や強風時の散布は避けること
・薬液が、家屋や洗濯物、ペット、池などにかからないように、風向き等を考慮すること
・散布するときは、葉だけでなく、必要に応じて、植物全体または局所に丁寧に行うこと
・散布時は、タバコを吸ったり、食事をしたりしないこと
●散布後
・散布後は速やかに顔や手などの露出部分を石鹸などでしっかりと洗い流し、使用した噴霧器などは洗浄し、衣服も洗濯すること
・散布後も散布区域には、小児やペットなどが入らないようにすること
・余った薬剤は、下水に放流せず、土などにまいて処理すること
・開封後の薬剤は、密栓または密封して、涼しい場所に保管すること
注意事項がたくさんありますが、
慣れてしまえば、普通にできるようになりますので、まずは病気や害虫の被害が大きくなる前にやってみることが大事です。
もちろん、専門家に相談したり、依頼したりしてもよいですね。
施肥について
中、高木などの樹木の場合は、植込み後、1年間は特に必要ではありません。
その後は、冬季(1~2月)に寒肥(かんごえ)として有機性の油粕、骨粉などの緩効性肥料を与えてください。
有機性ですと、土壌改良効果もあります。
花木類などは、花の終わった後にお礼肥(おれいごえ)といって、弱った植物の回復を図るために即効性の無機質肥料を与えます。
化学肥料は一時的には有効ですが、土が固くなる場合がありますので、腐葉土などの有機性のものを適宜混入されることをおススメします。
まとめ
樹木のメンテナンス も楽しみながらやってみることが大切です!
①潅水(水やり)
②剪定
③病害虫の防除
④施肥
潅水は絶対に必要ですが、他はできるところからチャレンジしてみてくださいね。
心地よいエクステリア&ガーデンを維持していきましょう!